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「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木サッカーの祭は終わった。大事なのは次だ。【J3第7節 栃木シティ戦 レビュー】

2025明治安田生命J3リーグ第7節

2025年3月30日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 12,807人

栃木SC 1-1 栃木シティ

(前半1-0、後半0-1)

得点者:36分 五十嵐太陽(栃木SC)、90分 岡庭裕貴(栃木シティ)

気温 13.4℃
湿度 37%
ピッチ 晴一時曇

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 大森 博
DF 2 平松 航
DF 25 岩﨑 博
MF 5 森 璃太
MF 11 青島 太一
MF 47 吉野 陽翔
MF 8 福森 健太
FW 7 棚橋 尭士
FW 9 菅原 龍之助
FW 10 五十嵐 太陽
控えメンバー
GK 27 丹野 研太
DF 22 高橋 秀典
DF 33 ラファエル
DF 40 高嶋 修也
MF 39 屋宜 和真
MF 78 堀内 陽太
FW 18 川名 連介
FW 29 矢野 貴章
FW 38 小堀 空

72分 森→高橋
77分 青島→堀内
77分 菅原→矢野
87分 五十嵐→屋宜
87分 福森→小堀

 

▼ロングフィードに押されるも修正

やればできるじゃねえか栃木、と誰かが叫んでいた。

Jリーグ史上で初めて実現した栃木ダービーの初陣は12,807人という大入りだった。試合前の諸々のうねりが、そのままスタジアム中に熱量となってこだました。両チームのサポーターの声が屋根に反響してぶつかり合う。それは栃木サッカーの祭典だった。栃木サッカーの勝利だった。

相手の栃木シティはここまでの戦いどおり逞しく強かった。このゲームでしぶとく勝点1を奪い取り、7試合を消化して勝点142位をキープ。昇格争いを演じる一つになるのは間違いない。

栃木SCも逞しく強かった。スタジアム中の熱量をそのまま反映するように、選手たちは普段の1.5倍増しほどに気迫を球際に込めていた。

だが、それでも勝てなかった。まだ足りないのだ。勝点2を落としたと言えるドロー決着。7試合を消化して勝点8、順位は12位に後退。仮にここから5連勝を果たしてもなお、自動昇格ペース=試合数×2に勝点が届かない。徐々に首が締まっていっている状況だ。

 

立ち上がりから栃木シティは栃木SCの左サイドの奥にロングフィードを多用してきた。対する栃木SCは前掛かりにハメたいが、相手に早めに蹴られてしまうのでプレスが空転した。「僕たちがやりたい守備と、相手の攻撃の狙いがミスマッチになった」(福森)という状況だった。

相手GK相澤ピーターコアミに左サイドの奥に差すようなボールを蹴られ、ウイングの鈴木国友がフリーで抜け出しそうになったのが7分だ。11分には同じようなロングフィードを右インサイドハーフの土佐陸翼に受けられて収められている。

栃木SCは前掛かりに行きたいが行けず、後ろ向きにさせられ、さらにそのセカンドボールを前向きに拾われて押し込まれた。何度かCKを奪われて苦しい状況だったが、堅い守りで難を凌いでいく。

栃木SCはマイボールを後ろで繋ごうとするが、栃木シティのハイプレスの強度が高く、プレスやプレスバックの嵐にボールを詰まらされる状況だった。

苦し紛れにマイボールを蹴らされ、相手に回収される。しかし、負けじと回収されたボールに即座にプレスを仕掛けて再び回収する。しかしそのボールを栃木シティが再び即時奪還で回収する、というバチバチのやり合いが続いていた。相手の栃木シティは球際を「魂際」と呼んでいるが、栃木SCのそれにも魂が見えた。

極めてタイトな切り替えの連続だった。そこに両チームの魂が宿っていた。きっと僕らはこの日、ピッチ上に立ち上る魂のぶつかり合いを見ていたのだろう。

栃木SCは苦しい展開のなかで、中盤の攻防でボールを前に運べたシーンでは五十嵐が華麗かつ泥臭いターンでゴリッと前を向いてファウルをもらうなどしながら、ひと呼吸をついていく。

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